地球に笑顔があふれますように!

スタディツアー

「カンボジアに行って」

高松一校2年 大塚千穂

カンボジアで経験したことは、どれも衝撃的で深く考えさせられるものばかりだった。
まず、一日目行ったポルポト時代大虐殺博物館。今までに話で聞いていただけでも、かなり恐ろしかったが、実際に自分の目で亡くなった人たちの写真や当時使用されていた拷問の機械などを見ると、もう二度とこんなことが起こってはならないと感じた。私が収容所で見た景色を当時、捕らえられた人々も見ていたかと思うと、何も言えない空虚感に襲われた。
さらに、その日初めて「物乞い」の人々を見た。彼らは片腕と片足、それに帽子を私たちに向けてきた。私は一瞬だけ見て、どうしていいのかわからず思わず目を背けてしまった。研修中、大勢の「物乞い」の人々を見た。あたり前のように食事ができ、学校へ行ける私たちと彼らの違いは一体何なのだろうと考えると、それには「生まれた環境」ただそれだけのように思え、自らの力だけではどうにもならない現実もあるのだろうと感じた。
孤児院では本当に楽しい時間を過ごすことができた。子どもたちの笑顔を見ていると、何日でも一緒にいたいと思った。後で、孤児院の子どもたちの過去のことを聞き、とてもショックを受けた。あの時、一緒に遊んだ男の子が孤児院に入ったばかりの頃は「お金をください。」と「お母さん」としか話せなかったなんて今でも信じ難い。
私のホストファミリーは、去年日本に来たことがある同い年の女の子だった。彼女は、私の学校にも来てくれたのでよく覚えていた。だから、ホームステイ先を教えてもらったときは、彼女に再会できるというよろこびもあった。だが、もちろんそれと同時に不安もあった。
ステイ先での昼食のメニューは、チキンと魚のスープ、それにご飯だった。きっと、お肉なんてめったに食卓にのぼらないはずなのに、彼女はわざわざ私のためにチキンの身を骨からのけて、「食べて」と言って私のお皿に入れ、スープの中に入っている一番大きな魚の身も私に食べさせてくれた。彼女の心遣いがとてもうれしく、私は昼食をありがたくいただいた。
「彼女にまた会いたい。」研修を終え、帰国した今、心からそう思うのだ。
今回の研修で、最も強く感じたことは「人と出会うことのすばらしさ」である。
カンボジアの人々に、共に行動したスタディーツアーのメンバーに出会えて本当によかったと思う。
また、私がこのスタディーツアーに参加することを応援してくれた人たちにも心から感謝している。
カンボジアに行けてよかった。

NPO法人セカンドハンド本部事務局
〒760ー0055高松市観光通1ー1ー18
電話・ファックス : (087) 861-9928
メール問い合わせ: jimukyoku2hand@yahoo.co.jp