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スタディツアー

「つながり」

北海道教育大学4年 情野吉彦

日本での生活は当たり前ではなく、むしろ稀であった。食事、住居、習慣、道、風景…。何もかもが違う。しかし、変わらないこともある。それは人の心。同じことに対し笑い、泣き、悲しみ、喜ぶ。経済的には苦しくとも、一日一日を幸せに暮らしていた…。
たった11日間のカンボジアでの日々。しかし、そこで得られたものはとてつもなく大きいものであった。
 セカンドハンドの活動に携わって約一年。自分の時間を割いて行ってきたこの一年間の活動が、現地でどのような形になって現れているのかを、そしてカンボジアの現状を実際に自分自身で確かめてみたいと考え、私はこのツアーに参加することを決めた。
 センソック高校開校式。自分の支援によってこの高校の一部が造られたと思うと、自分の今までの活動がとても意味のあるものであったと思うことができた。生徒たちとの交流を通じて、彼らの目に映る強い意志を感じた。彼らに「将来何をやりたいのか」と疑問を投げかけてみると、ある生徒は「教師になりたい」や「カンボジアの発展に貢献したい」というはっきりとした目標を持っており、そのために勉強したいという強い意欲を持っていた。自分はどうだろうか。勉強できる環境に置かれているのにもかかわらず、そうしていないのではないか。勉強ができることの幸せに気付かされた。他にも驚かされたことは山ほどある。例えば、日本、韓国、カンボジアの学生でのディスカッションにおいて、戦争についての話題になった時のこと。彼らの堂々として内容のあるスピーチから自国の歴史を良く学び、理解しているのが見て取れた。では、日本はどうか。膨大な量の情報が存在し、いつでも簡単に得られるのにもかかわらず、興味を持っている人は少ないのではないだろうか。日本を、そして自分自身を振り返る良い機会であった。
 そして、このスタディツアーで最も大きな収穫であったのが、人と人との「つながり」である。このツアー中で「つながり」の大切さが分かった気がする。なにか問題が起きても、一人では解決できなくとも、仲間が助けてくれる。「一人一人の力は小さくても、集まれば大きな力となる」このセカンドハンドのモットーが身に沁みて分かった。今回出会うことができた人々、ツアーメンバーや韓国の人たち、カンボジアの学生やセカンドハンドに関わりを持つ人々。これらの人々はみな志を同じくし、いつか自分を助けてくれる存在となる仲間である。この「つながり」こそが私の一生の宝物となるであろう。
 最後に、このスタディツアーに行くにあたり、お世話になった方々に感謝を申し上げたい。色々な人の協力なくして、このような貴重な経験をすることはできなかっただろう。今回学んだことを様々な人々に伝え、少しでも国際協力に興味を抱いてもらえるように努めようと思う。また、世界をより良くするために自分ができることを積極的に行っていこうと思う。

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