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スタディツアー

「スタディーツアーに北海道支部初参加」

小樽商科大学3年 余湖雄馬

今回のスタディーツアーではセカンドハンド北海道支部から3人の大学生が参加した。私もその中の1人になる。私たち北海道組はスタディーツアーに参加するにあたって高松のセカンドハンド本部で事前研修を受ける必要があり、ツアー出発の2週間ほど前から高松入りをして事前研修とセカンドハンド本部でのボランティア生活を行なった。私にとって生まれて初めての四国上陸だったので、北海道とはあまりにも違う気候に最初は苦しみながらも、北海道支部にはないセカンドハンドの店舗運営のお手伝いや生まれて初めての募金活動に参加する事ができて本当に良い経験を積む事ができた。
 以前にセカンドハンド通信を読んだときに「賞金で念願のエアコンを導入しました!」という喜びの記事を目にしたことがあったが、そのときの僕は「そっか〜」程度の感想しか抱けなかった。しかし、実際に高松に生活してみるとエアコンの重要さを思い知った。ご存知の方も多いと思うが北海道の一般家庭にはエアコンは必要がない。それまでエアコンが無いの状態で店頭ボランティアを続けてこられた方たちは偉大だったと今回よくわかった。現場を自分の体で実際に体感する事は、話で聞いたり本を読んだりするのとでは大違いなのだとツアー出発前にして気付かされる。
 セカンドハンド本部での事前研修を終えた後にカンボジアへ向かった。私は1年半前にカンボジアの隣国のベトナムに行った事があったので、カンボジアに到着してからの街並みの雰囲気は懐かしいアジアの雰囲気を感じた。しかし、今回のスタディーツアーでは前回のベトナムの時とは大きく異なる感想をもつ結果に終わった。このことが私にとって最大のスタディーツアーでの成果であったと思う。
 私がベトナムに行ったときはスタディーツアーなどではなく、友人とのただの旅行であった。物価が安く、食べ物も美味しかった。旅行するにはなんて良い国なのだろうと思った。しかし、街のいたるところにある屋台やマーケットでは、日本人や欧米系の外国人がお金を持っている“カモ”として現地人価格より2倍3倍くらい高い値段で販売されることがよくあった。ガイドブックや旅行体験記ではこの行為を“ボられる”と呼び、これらに対しての値引きのテクニックがよく掲載されていた。実際に私も何度も“ボられた”ので「アジアの人は、日本人や欧米系の人をお金持ちという目で見ていて、少しでも多くの金額を取ろうとするものだ」というような歪んだ認識をもってしまった。もちろんベトナムにも良い人もたくさんいるのだろうけど、日本人とは少し違う、そういう国民性かのようなものが存在するという思いを抱いてしまった。この時の自分はこの認識について何の自覚もなかったが、振り返ってみるとこれが偏見だという事に気がついた。
 今回のスタディーツアーで医療施設や孤児院にホームステイなど様々な場所に行って様々な体験をさせてもらいながら、途中でふと気がついた。「自分が日本人だとかカンボジア人だとか全然関係ない。みんな同じだったんだ」って気がついた。みんな同じキラキラした瞳で、同じ笑顔で笑っていた。僕が抱く“人”に対するイメージが大きく変わった。今回のスタディーツアーに参加していなかったならば、私は心の奥深くでアジアの人を見下し続けていたのかもしれない。間違いに気付く事ができて本当によかった。
スタディーツアーへ申し込む前は、本当に参加すべきか随分と悩んだが、今は自信を持って参加してよかったといえる。もし、この私の拙い報告書を読まれている方でスタディーツアーへ参加しようかとお悩みの方がいらっしゃれば、ぜひ一度勇気を出して参加して自分の目でカンボジアを見に行ってみて欲しい。人々の温かさやぬくもりは、写真や言葉だけでは絶対に伝わらないと思うから。

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