地球に笑顔があふれますように!

スタディツアー

「今しかできないこと」

高知大学4年 柴田早紀

学生最後の夏休み、同じクラスのみんなは就職活動や国家試験勉強に励んでいる中、私はどうしてもこの時間を無駄にしたくないと強く思っていた。就職すれば、お金はあっても自分の自由になる時間はほとんどない。そう考えると、少々お金はかけてでも、何か今しかできないことをしたいと思った。そんな中突然舞い込んできたセカンドハンドのスタディーツアーの話。この時期に2週間以上時間を拘束されるのは、厳しいと思いながらも、今しかないと思い応募した。
 旅は長いと思っていたが、本当にあっというまに過ぎてしまった。カンボジアで見たものや出会った人々は私にとって本当に新鮮で、今の自分の生活を考えさせられるものだった。自分のこれまで生きてきた生活がどれほど恵まれたものだったのか、世界には自分や自分の周りの人たちよりはるかに努力し、世界を変えようとしている人がたくさんいることを知り、今まで自分が生きてきた世界の狭さを実感した。
日本に帰国して、あっというまにこれまでの生活に戻った。だけど、これまでとは違う気がする。2日間のホームステイ、孤児院訪問、職業訓練センター訪問等で出会った、様々な理由で孤児院に居る子どもたち、スラム街で住む家がなく転々としている高校生、人々を助けるため自分に無利益なことに一生懸命になっている医師、様々な国からボランティアで来ている学生…私がカンボジアで出会った沢山の人たちと、一緒にツアーに参加したメンバーから受けた刺激は、これからの私の生活を大きく変えるものになった。それぞれに生活があり、その環境や生活スタイルは様々であるが、みんな素敵な笑顔を持っていた。どんなに貧困でも、どんな状況におかれている人でも、その人にとっての幸せがあり、それは誰にも奪うことはできない。だから私は、すべての人を裕福にすることではなく、裕福でなくても健康で、世界中の人々が笑顔で暮らせる世界を作って生きたいと思った。同じように考えている人が世界中に沢山いて、一人ひとりの小さな力が集まって少しずつ大きな力に変わり、その思いの力でこの国は今、少しずつ進化している。理想でしかないと思っていた事が、私の目の前で現実に変わろうとしていた。 世界を変えることができるなんて、考えもしなかった。けれどこのスタディーツアーに参加して、「世界を変えるにはまず自分が変わらないといけない」ということを何度も聞き、その意味がやっとわかってきた気がした。自分が最初から無理だと諦めて何も始めなければ何も始まらない。けれど、生きているかぎり可能性は無限大にあって、やればもしかしたらできるかもしれない。
 カンボジアでであった人々からたくさんの刺激を受けたことは本当に貴重な経験で、絶対に忘れたくないし忘れてはいけない記憶だと思う。スタディーツアーに参加して本当に良かったし、このことをただ自分の胸の中に留めるだけでなく、これから周りの沢山の人々に伝え、またここから少しずつ大きな力になるよう広げていきたいと思う。

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